厚生労働省の人材開発支援助成金に新たに「事業展開等リスキリング支援コース」が創設（2022/12/2～）されました
※掲載の情報は2023年2月19日現在のものです
人材開発支援助成金とは
人材開発支援助成金とは、「従業員のスキル向上を図りたい」「従業員のキャリア形成を促したい」とお考えの事業主の皆さまのために、2017年から厚生労働省が用意している様々な支援策です。
従業員に対して計画的に訓練を実施した場合に、訓練経費や訓練期間中の賃金の一部等が助成される制度です。従業員の資質向上や、資格を取得させることで従業員のモチベーションアップが期待できます。
自社の製品やサービスの質を向上させたり、生産効率をあげるには、従業員それぞれの能力を最大限に発揮できる環境をつくることが不可欠です。事業主の皆さまにとっては、自社の負担を抑えながら、将来にわたって長く活躍できる従業員の方々の人材育成に取り組むことができます。
新たに創設された「事業展開等リスキリング支援コース」とは
上記の人材開発支援助成金に、2022年12月2日から新たに「事業展開等リスキリング支援コース」が加わりました。リスキリングとは「学び直し」です。例えばこれまでIT業務を行ったことがない従業員に対して、新たにIT業務に就いてもらいたい場合、その従業員に計画的に訓練を実施すると助成金が支援されます。
この「人への投資」である支援コースを活用し、デジタル化・ＤＸ化で、自社の業務の効率化に取り組む従業員を育ててみてはいかがでしょうか？
この支援コースの対象は、
1) 既存事業にとらわれず、新規事業の立ち上げ等の事業展開※１に伴う人材育成
2) 業務の効率化や脱炭素化などに取り組むため、デジタル※２・グリーン化※３に対応した人材育成
です。
企業の持続的発展のために、これらに取り組む事業主の方を対象に、従業員の訓練費用や訓練期間中の賃金の一部が高率助成により支援されます。
※１「事業展開」とは、例えば…
新たな製品を製造したり、新たな商品やサービスを提供すること等により、新たな分野に進出すること。
このほか、事業や業種の転換や、既存事業の中で製品の製造方法、商品やサービスの提供方法を変更する場合も事業展開にあたる。
例：
・新商品や新サービスの開発、製造、提供又は販売を開始する
・日本料理店が、フランス料理店を新たに開業する
・繊維業を営む事業主が、医療機器の製造等、医療分野の事業を新たに開始する
・料理教室を経営していたが、オンラインサービスを新たに開始する
※２「デジタル・DX化」とは、例えば…
デジタル技術を活用して、業務の効率化を図ることや、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネモデルを変革する等し、競争上の優位性を確立すること。
例：
・ITツールの活用や電子契約システムを導入し、社内のペーパーレス化を進めた
・アプリを開発し、顧客が待ち時間を見えるようにした
・顔認証やQRコード等によるチェックインサービスを導入し手続きを簡略化した
※３「グリーン・カーボンニュートラル化」とは、例えば…
徹底した省エネ、再生可能エネルギーの活用等により、CO2等の温室効果ガスの排出を全体としてゼロにすること。
例：
・農薬の散布にトラクターを使用していたが、ドローンを導入した
・風力発電機や太陽光パネルを導入した
弊社にご相談ください
株式会社Conform(コンフォーム)は、デジタル化・ＤＸ化を通じて「強い組織づくり」を事業主の皆さまとともに進めております。
「事業展開を行う予定は今のところはないが、将来的には考えたい。そのためにはまず自社のデジタル化を進めていける人材を確保したい」このようにお考えであれば、どうぞお気軽にお問い合わせください。
「事業展開等リスキリング支援コース」を活用して人材育成を行う場合は、訓練開始日から起算して１か月前までに、事業所所在地を管轄する都道府県労働局に計画届を提出する必要があります。
株式会社コンフォームは助成金申請書類作成のご相談・サポートも随時受け付けております。